FOPElabは2021年に初めて提案されたシリーズで、現代のビジュアルカルチャーを探求するオリジナルなフォーマットを提供する。ブランドと写真やビ ジュアルアート界の若き才能たちとの対話であり、FOPEを解釈し、ジュエリ ーの枠を超えた対話を進めてきた。2023年の第一章では、リアルとバーチャ ルの狭間にある雰囲気の中でジュエリーが記録された。FOPEの歴史の中で常 に行われてきた技術研究が、さらに実験的で現代的な解釈を加えている。Pietro BucciarelliはFOPEのジュエリーを、シャープなコントラストとエスプリの効いたコンポジションで表現し、Flex'itのメッシュをこれまでにない方法 で探求している。快適さとしなやかさ、伝統と革新、アナログとデジタル… この写真プロジェクトは、相反するテーマを調査し、その境界と交差点を明 確化するのだ。
この革新的なジュエリーの考え方は、固定観念にとらわれず、今までにない 体験を構築するために、非常に大胆な選択をした結果だと思い す。
PB — FOPEのジュエリーに触れたり、手に取ったりすることは、ブランドの 背後にあるテクノロジーを個人的に感じ取ることができるユニークな体験で した。これは、認知度と品質という、作り上げるのに長い時間を要する2つ の観点から見て、とても大きな意味をもつ要素です。私が経験したことのあ るジュエリーは、重さと貴重差が比例しており、たいてい着け心地が悪かっ たりする昔ながらのものや、気楽な気持ちで身に着ける、それほど貴重では なく、時にはフリーマーケットで買うようなものでした。一方、FOPEでは、 非常に心地よく、しなやかで、一目でそれとわかるものを手にすることがで きるのです。
PB — 私はスマートフォンで写真を撮ることができません。私は、撮影、露出、被写界深度、動きを常に完全にコントロールする必要があるため、仕事に は不適切なメディアだと考えています。大判フィルムで撮影する場合、被写 体の痕跡は大きく、被写体との直接的で物理的な対話が生じます。長時間露 出のフレームは、撮影する前にショットを徹底的に分析する必要があり、被写体や描写される文脈との関係性が求められます。個人と背景は融合します。写真は、あらゆるものやひとを同じレベルに置くのです。
シーンと使用する媒体の両方を完全にコントロールすることが基本であり、それが私がフィルム撮影を好む理由です。それは美的な問題ではなく、ゆっくりとした時間への欲求に関係しています。時間はより親密で長くなります。さらに、アナログ撮影は限られた高価なものであり、その成功はプロセスや技術に対する人間のコントロールに大きく依存しています。私は最新の機器よりもシンプルなカメラ、余計な機能のないカメラを好みます。写真の基本は光であり、計算された時間間隔で穴を通して捉えられるものです。思っているよりずっとシンプルで、すべては建設と計画の段階で決定されるのです。
写真は、あらゆるものやひとをじレベルに置くのです。
PB — 私たちは、空間的な次元を与えず、逆に、より精巧な透明なプレートで作られたイメージを並置することで、幽玄で宙に浮いたような環境を作ろうとしました。シーンの一般的な構図が中心で、平らな背景のものはジュエリー自体に硬い影をつけるようにしています。こうすることで、形をより見やすくすることができました。私にとっては、被写体のスケールが重要なので、マクロレンズを使って、イメージをコンパクトにまとめました。その結果、力強く、派手で、エレガントな作品に仕上がっています。
PB — 技術的なものや人工的なものが好きではない私は、物体に触れたり、思考を信じることができると確信しています。しかし同時に、創造のある段階において、人間の知性がまったくなくなることを想像できるのはよいことです。例えば、私は最近、言葉や人工的に生成されたイメージで遊ぶ実験をしています。AIは人間の欲望や自己認識と大いに関係があると思うのです。人間の思考を省略し、置き換えるテクノロジーは危険にもなり得ます。それが唯一の本当のリスクだと思っています。
Pietro Bucciarelli は1998年生まれのイタリア人写真家。彼の視覚的研究は、さまざまな意味を帯びた、審美的に重要な答えを見出そうとするものである。Pietroの作品は、見る人の感情的な反応を引き起こすために、視点を少しずらしながら物や風景を紹介する。Pietroは自分の身の回りを記録し、現実との関連において象徴的な要素を含む物語を創作し、イメージにさらなる意味の層を加えている。現在、イタリア中部のセッラ・サン・クイリコを拠点 に活動している。彼の作品のいくつかは、i-D、Perimetro、Yogurt Magazine、T-Mag、C41、FotoRoom、Decalogue magazine、Splash & Grab、L’essenziale Studio Journal、Incfなどの重要な雑誌に掲載されている。